『UFOはもう来ない』



 新作です。PHP研究所より12月11日発売です。  もうね、この表紙、しびれますね!  編集さんからレイアウト案をいただいた時、心の琴線がびんびん震えましたよ。「地球は監視されている」というコピーも編集さんの案なんですが、これもレトロな感じが一周回ってかっこいいです。  詳しい紹介は、僕のHPの方を参考にしてください。  僕の大好きなUFOネタを詰めこんだ話で、おそらく「日本でいちばん濃いUFO小説」だろうと思います。 「本当に異星人のUFOが地球に来ていたら」という設定ですが、もちろん、ちゃんとしたファースト・コンタクトSFにもなってます。UFOに関するうんちくを山ほど語る一方で、従来のSF映画やUFO本に出てくる「異星人」のイメージを覆す設定をいろいろ盛りこんでいます。  UFOと自衛隊機のチェイス、少年たちが活躍するジュヴナイル的な懐かしい展開、後半のコン・ゲーム展開、そしてラストの「“銀河の歴史”が解き明かされる!!」というところまで、見せ場の連続で、たっぷり楽しめると思います。例によって「分かる人だけ笑ってね」という小ネタもいろいろ仕掛けてありますし。  担当編集さんは、星雲賞を受賞した『去年はいい年になるだろう』と同じ方。SFはぜんぜんご存じないんですが、SFに理解を示してくださって、好き勝手書かせていただけるので感謝しています。その昔、「SFは売れないから書くな」と言った某社の編集とはえらい違いですわ(笑)。  今回、巻末には、「SF作家ならいつかやりたい」と思っていたアレを入れさせてもらえました。古いSFファンなら「うわっ、懐かしい!」と思っていただけるはず。  もちろんSFファンでない方にも、SFの楽しさが分かっていただけるものと自負しております。