2010-01-01から1年間の記事一覧

「去年はいい年だったろう」

年の瀬も迫ってきたので、今年中に済ませておきたい話題を。 実は去年(平成21年)、日本はものすごいいい年だったことをご存知だろうか? 平成22年版 警察白書 http://www.npa.go.jp/hakusyo/h22/index.html 第1章第1節「犯罪情勢とその対策」より、まずは…

『キック・アス』サイコー!

12月18日、恒例の『映画秘宝』の2010年ベストテンの原稿締切が迫ってたもんで、テアトル梅田で観てきた。 『キック・アス』公式サイト http://kick-ass.jp/index.html 土曜日の11:55からの回だったんだけど、なんと満席で、立ち見が出てた。今どき客が立ち見…

タイムリミットが迫る!

「俺を夢見ていた男は、現実には何もできない意気地なしだった」魅祐姫たちに逆に縛り上げられた城主は、泣きながら告白する。「女にもてなくて、出世にも縁がなくて、いつも心の中で社会を恨んでいた。だが、実際には誰一人傷つけることができなくて、妄想…

石原慎太郎『スパルタ教育』より

12月6日(月)、中野ZERO小ホールで開かれた「『非実在青少年規制』改メ『非実在犯罪規制』へ、都条例改正案の問題点は払拭されたのか?」というイベントに出席してきた。 たいして宣伝をしたわけでもないのに、開場前から中野ZEROの前は長蛇の列。…

「谷岡敏行氏殉職事件」の拡散過程【都市伝説】

尖閣事件がらみで広まっている都市伝説(と言ってよかろう)について、とりあえず今までに分かったことをまとめておこう。 なお、マイミクのgalleryさんの日記をおおいに参考にさせていただきました。感謝します。 ●9月7日 漁船衝突事件を報じる中国BBC…

【尖閣ビデオ流出】笑えるニュース集

この事件についてはもうほとんどの方がご存知だろうと思うので、細かい解説は省き、個人的に笑っちゃったニュースをいくつか集めてみた。(中には笑えないのもあるけど) 【尖閣ビデオ】2度目の視聴も6分50秒バージョン 進次?氏「笑えない笑い話」 http:…

オーケストラ姉さん(仮名)のダイダロス・アタック

先日は湿っぽい話題だったので、今回は陽気な話題を。 10月30日土曜日、友人ら三人と『映画ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか?』を見てきた。 ちなみに僕が劇場版『プリキュア』を見るのは、無印の時以来5年ぶり。今年はテレ…

追悼・首藤剛志氏

初めて「首藤剛志」という名前を意識したのは、『宇宙戦士バルディオス』の「地球氷河期作戦」というエピソードだった。 「webアニメスタイル」の連載で、この回のシナリオがアップされているので、未見の方は参考にしていただきたい。 http://www.style.fm/…

『逃げゆく物語の話』

大森望・編 『ゼロ年代日本SFベスト集成〈F〉 逃げゆく物語の話』 創元SF文庫 1000円+税 発売中 「西暦2000年を境に日本SFは不死鳥のように復活し新たな春を迎えた。新しい動きや時代の空気を実感していただければさいわいです。本巻には、現代を舞…

何を許して、何を許してはいけないか

昨日の記事の中でちょっと説明不足の点があったのを補足。 こういう問題で難しいのは、言論の自由との兼ね合いである。 9年前に『トンデモ本の世界R』(太田出版)でも書いたが、僕は差別問題に関するマスコミの表現自主規制、いわゆる「差別語狩り」には…

「精神障害者は犯罪者予備軍」のウソ

今回はひどく不快な話題を書かせていただく。 10月中旬のこと、mixiの「統合失調症」コミュが猛烈な荒らしに遭った。精神障害者を罵倒する差別主義者たちが乗りこんできたのだ。 最初に現われたのは「チョン」というハンドルネームの人物で、統合失調症患者…

『ここがウィネトカなら、きみはジュディ』

SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー第2弾。 実は第1弾の宇宙開発SF傑作選と銘打たれた『ワイオミング生まれの宇宙飛行士』が、ちょっと期待はずれだったんである。表題作は感動的なんだけど、他の作品が似たようなパラレルワールドもの(歴史が異な…

「可能性を生み出しただけでアウト」問題つづき

前回の記事に関するコメントや、ネット上での反響を(すべてではないが)ざっと見たのだが、やはり僕の言っていることを理解していない人が多いと感じた。 確認する意味で僕の前回の文章の一部を引用する。 >1.律子、亜美、あずさ、伊織の4人はNPC扱い…

「可能性を生み出しただけでアウト」に異議を唱える

今、『アイドルマスター』のファンの間で「9.18事件」が大きな衝撃を巻き起こしている。 この日の東京ゲームショーで、『アイドルマスター2』の新たな内容が明らかになったのだが、ここで二つの事実がファンを激怒させたのだ。 1.律子、亜美、あずさ、伊…

911陰謀論に思う

9月11日である。 ヒストリーチャンネルでもディカバリーチャンネルでも、いろんな特別番組をやっていて、もう何本も見た。火災に追われて人が窓から落ちてくる場面は、何度見ても胸が痛む。ビルの崩壊によって生じた大量の粉塵に追われ、人々が必死に逃げま…

第5回MMD杯、終了

ちょっと遅くなりましたが。 【第5回】MikuMikuDanceCup V 閉会・受賞式【MMD杯】 http://www.nicovideo.jp/watch/sm12018871 僕が「これだ!」と思った作品はだいたい入っていて、まずまず納得の結果。「鬼ごっこGT」だけは何か賞あげてほしかったけど。 …

『21エモン』に解説書きました

このたび藤子・F・不二雄大全集『21エモン?』に解説を書かせていただきました。 http://www.shogakukan.co.jp/comics/detail/_isbn_9784091434371 文庫版でカットされた話が収録されるのはもちろん、当時の『少年サンデー』のカラーグラビア記事も再録! こ…

『MM9』番外編始動

すでに発売されていますが、『ザ・スニーカー』(角川書店)10月号より、『MM9〜怪獣のいる風景〜』が連載開始されています。 『Webミステリーズ!』の『MM9―invasion―』の方がストレートな続編なのに対し、こっちは番外編。1話完結形式で、気特対は…

鹿野司氏がホメオパシーを擁護

先月(9月号)の『SFマガジン』の連載「サはサイエンスのサ」の中で、サイエンス・ライターの鹿野司氏がホメオパシーを擁護していた。 いや、ストレートに「ホメオパシーは正しい」と言ってはいないんだけど、そんなもん信じたってたいした害はないし、信…

MMD杯、出揃った

前回の日記に続き、面白かった作品を紹介。 とりあえずノミネートされた364本のうち半分ぐらいは見たと思う。 http://www.nicovideo.jp/mylist/20429464#+sort=14 マイリス数1万を超える作品は、どれも文句なしの大傑作。マイリス数1000以上のものに…

第5回MMD杯

予想通り、第5回MMD杯がすごいことになってる。 僕もまだ1/4も見てないんだけど、その中から、良かった作品をピックアップ。いちいちリンク貼るの面倒なんで、大会公式マイリストから見てほしい。 http://www.nicovideo.jp/mylist/20429464 ●【第5回M…

第5回MMD杯本選は今夜9時から

今年2月の第4回MMD杯は大変な熱戦だった。 http://hirorin.otaden.jp/e86363.html http://hirorin.otaden.jp/e87235.html いよいよ今日の午後9時より、第5回の本選開始。今回も素晴らしい作品が多数アップされると期待している。 エントリー作品は以…

コミケ3日目:謎の溺死者

8時半に会場入り。 友人の中川くん(『去年はいい年になるだろう』でも、コミケのシーンで出演してもらっている)とブースで落ち合う。 設営中にアナウンス。タクシーから降りる際に、トランクルーム内にあった運転手さんの荷物まで持って降りた人がいて、…

コミケ2日目:ゼロ年代 珠玉のアニメソングスペシャル

コミケ2日目。開場直後は混んでいて大変だろうというので、少し遅めに出かけ、11時過ぎぐらいに会場に到着する。 まず女子更衣室の場所をチェック。明日、美月はコスプレをする予定なので、迷わないように、更衣室はどこにあるのかを事前に確認することにし…

コミケ1日目:どこもかしこもヤオイ本

13日、娘とともに東京へ。 行きの新幹線の中で『這いよれ!ニャル子さん』5巻を読む。相変わらず高いテンション。クトゥルフ神話ネタのみならず、アニメ、マンガ、ゲーム、小説、歌、時事ネタに至るまで、ありとあらゆる方面のパロディが詰めこまれている。…

SF大会2日目:手塚治虫自筆絵コンテに驚愕

2日目。本当は9時半からの「すごい科学で守ります!」が見たかったんだけど、妻が前日に歩きすぎてくたくたになってたもんで、やむなく10時過ぎにホテルを出る。 大会が開かれている船堀駅に到着。会場に行く前に、改札前にあるコンビニで、ちょっとした買…

SF大会1日目:マンガの中から美女出現

SF大会1日目。 美月は八九寺真宵のコスプレ。妻の労作である。さすがにあの巨大なリュックは再現しなかったけど、後ろから見ると、ぬいぐるみの足らしきものがリュックからはみ出していたり、設定に忠実であることが分かると思う。 1日目の最初の企画は…

家族で東京旅行

8月6日。SF大会の前泊で、家族3人で東京に行く。 行きの新幹線の中でR・A・ハインラインの『ラモックス』(創元SF文庫)を読む。前から気になってた作品なんだけど、先日、たまたま古本屋で見つけたので買ったのである。 うーん、微妙。 なんか期待…

夏コミ直前情報

15日(日)東ホールO−29b「心はいつも15才」 ●新刊『シャナナのひみつ』 『魔境のシャナナ』設定資料本。連載開始前に書かれた設定書や、マンガ化されたシナリオ、連載裏話、さらには幻に終わった未発表シナリオや未発表プロットも多数収録。 この本のため…

新短篇集『アリスへの決別』

新しい短篇集『アリスへの決別』(ハヤカワ文庫)の収録作品を紹介します。 発売は8月6日の予定。740円+税。 表紙イラストは大石まさるさん。表題作の一場面ですが、僕が指定したんじゃないですよ(笑)。編集さんの話では「書店ではオビがかかるから…