コミケ1日目:どこもかしこもヤオイ本

 13日、娘とともに東京へ。

 行きの新幹線の中で『這いよれ!ニャル子さん』5巻を読む。相変わらず高いテンション。クトゥルフ神話ネタのみならず、アニメ、マンガ、ゲーム、小説、歌、時事ネタに至るまで、ありとあらゆる方面のパロディが詰めこまれている。『ネクロノ・ミカン絵日記』や「ノンアルコールの黄金の蜂蜜酒」などの小ネタもおかしかったけど、『邪神大沼』ネタが出てきた時には悶絶しかけました。今回の敵の目的も、バカすぎて最高。

 そのくせ、バトル・シーンは王道の連続で、けっこう燃えるんだわ。ハス太くんの本気モードとか、3人の合体必殺技とか、マジでかっこいい。このまま終わったら『ニャル子さん』ではないのではないか?……と危惧してたら、敵にとどめを刺す方法があまりにも脱力で、やっぱりいつもの『ニャル子さん』でした。

 しかし、これもテレビアニメ化かあ。マニアックなネタの数々がカットされないことを祈るばかりである。

 隣の席では美月が『猫物語[黒]』を読んでいて、「話がはじまらねー!」と喜んでいる。前半は無駄話ばかりで、半分すぎたあたりでようやく、「さあ、本題だ」となるのだ。普通の小説だったら話が進まないというのは欠点なんだけど、『物語』シリーズの場合は無駄話がめっぽう面白いからなあ。

「これ、絶対にアニメ化は無理だね」と美月。

 それにしても『化物語』『傷物語』で描き尽くされたと思っていた羽川のキャラクターが、さらに掘り下げる余地があったというのは驚き。怪異よりも恐ろしい羽川。個人的にシリーズ最大の謎だった「なぜ阿良々木は羽川を恋人に選ばなかったのか」という謎に回答が出ていて納得。

 東5ホールの前で娘の友人と待ち合わせ。美月が『ヘタリア』スペースを回りたいというので、自由行動させ、その間に僕は特撮・実写映画・アメコミ系サークルを回る。

シンケンジャー』の本がないかと探したが、見事にすべてヤオイ本だった。

 妻が『CSI』が好きなんで、おみやげ用に『CSI』の同人誌を探したが、見事にすべてヤオイ本だった。

ウォッチメン』の同人誌があったんで手に取ってぺらぺらめくったら、ロールシャッハ総受けだった(笑)。どうでもいいけど、全裸になってもあのマスクだけは取らないのね。

 しかしまあ、ありとあらゆる作品をヤオイ化できる腐女子のみなさんの妄想力には、あらためて感服いたしましたわ。

 それでも、ごひいきの「夜盗組」「怪獣少女」「てれまんプロジェクト」などで、特撮系の資料本を何冊か買う。

 2時半に娘たちと落ち合う。娘は『ヘタリア』本がいろいろ買えて満足の様子。それでもやはり、カタログのカットに惹かれて行ってみたら18禁だったという例が多く、「早く18になりたい!」と言っていた。

 でも4年後まで『ヘタリア』熱が続いてるかなあ? その頃には別の作品にハマっていそうな気がするのだが。

 早めに汐留のホテルに撤収。娘は「疲れた」と言って出歩こうとせず、ベッドにごろごろして同人誌に読みふける。我が娘ながら、立派なオタクになったものよ。

 明日の花火大会の下見を兼ねて、僕一人でホテルの周囲をぶらついていたら、日本テレビの「汐留博覧会2010」というイベントをやっているのを発見。フジテレビの「お台場合衆国」に対抗しているのか? 規模は「お台場合衆国」よりかなり小さいけど。

 娘をホテルから連れ出して行ってみるが、そもそも今、日本テレビの番組ってほとんど見ていないもので、あまり楽しめなかった。

 ホテルの自販機で売っていたJTの「みぞれ梨」というドリンクがバカウマ。こんなにおいしい果実系の清涼飲料は飲んだことがない。関西でも売ってるかな?