全国大学ビブリオバトル2014〜京都決戦〜

 翌12月14日は京都大学へ。 「全国大学ビブリオバトル2014〜京都決戦〜」を観てきた。

http://zenkoku14.bibliobattle.jp/home

 全国各地のブロックを勝ち抜いてきた大学生の発表者30人が、5つの準決勝会場に分かれてバトルを行ない、その中から勝ち残った5人が決勝に進出する。

 出場本の一覧はこちら。

http://zenkoku14.bibliobattle.jp/records2014/book-honsen

 高校生のビブリオバトルに比べ、やはり小説の割合が少ない。

 準決勝会場ではハプニングがあった。聴講参加者の数が多すぎて椅子が足りない! 京大の人たち、ビブリオバトルでこんなに人が集まるとは予想していなかったのか。慌てて椅子を持ってきて追加していた。

 もうひとつの問題は、マイクがなく、肉声で発表しなくてはならなかったこと。ひとつの部屋を仕切りで分割して使用しているので、マイクを使うと隣の会場の迷惑になるからだ。

 それでも学校の教室よりやや狭いぐらいのスペースだから、大きめの声で言えば後ろまで届くはずなんだけど、最初の人はそれに思い当たらなかったらしい。小声でぼそぼそ発表していたもので、後ろの方の席ではほとんど聞き取れない。

 会場では、主催者側の対応を非難していた人もいたけど、どうなんだろうね。自分の声が小さすぎることに気がつかないというのは、発表者側の不注意のようにも思うんだが。後ろの方の人にまで声が届いてるかどうか、普通は気にするもんじゃないだろうか。(のどの病気か何かで、大きな声が出せないならしかたないけど)

 まあ、主催者も事前に「大きな声で言ってください」と注意すべきだったとは思うけど。

 ただ、大ホールで行なわれた決勝戦は盛り上がった。

 驚いたのは、勝ち残った5人が全員、女性だったこと。出場者にそれほど大きな男女比はないはずなので、まったくの偶然。

 さすが勝ち残ってきた本は、どれも読みたくなるものばかりだった。『どんどん変に…エドワード・ゴーリー インタビュー集成』も気になったけど、 『極卵』もテーマが面白そうだ。

 悩んだ末に僕が投票したのは、『タテ書きはことばの景色をつくる』。タテ書きとヨコ書きの文章の読まれ方の違い、書き方の違いを、実験を通して研究した本だという。作家として、それは気になる問題だ。

 優勝は『ペナンブラ氏の24時間書店』。奇妙な書店を舞台にしたファンタジー・ミステリらしい。これも読まなくちゃなあ。