冬コミ直前情報

 どうも、長いことブログを放りっぱなしにしていて、申し訳ありません。今月はむちゃくちゃ忙しかったもので。昨日、ようやく今年最後のゲラと契約書その他もろもろを出版社に送って、一息つけました  毎月、最終金曜は大阪で「山本弘のSF秘密基地LIVE」というイベントをやってるんですが、今月はお休みです。その日は昼間、コミケ会場におります(笑)。なお、次回の「山本弘のSF秘密基地LIVE」は2017年1月28日(土)を予定しています。いつものように金曜日じゃありませんので、お間違えなく。  さて、冬コミの新刊はこれです。  12月29日(木) 東ヒ−02a「心はいつも15才」 新刊『モーグリはパンツ穿いてない 40ページ・フルカラー  僕が女ターザンものが好きなのは有名ですが、実は少年ターザンものも好きなんですよ。自分でも書いてます。『怪獣文藝の逆襲』に収録された「廃都の怪神」。ジャングルの奥地で少年が怪獣と戦う話。  もちろん『ジャングル・ブック』も好きです。今年はディズニーの映画が公開されたし、ワーナー・ブラザースアンディ・サーキス監督による『Jungle Book: Origins』を製作中(2018年10月公開予定)とのことなので、僕がずっと貯めてきた〈ジャングル・ブック〉フォルダを解放するのは今かなと思い、『ジャングル・ブック』資料本を出すことにしました。  メインは、古今東西イラストレーター(おそらく何百人という数)が、モーグリをどんな風に描いてきたかという話。僕がいちばん好きなのはフランスのピエール・ジュベールという人なんですが、他にもいろんなイラストレーターがいろんなイメージのモーグリを描いてるんですよ。ネットで検索しまくるうちに、恐竜の想像図で有名なチェコの画家ズデニェク・ブリアンの描くモーグリを見つけた時には「うわあ、ブリアンだ!」と感動しました。子供の頃、この人の描く恐竜にすっかり魅せられてたなあ……。  映像化作品の紹介もいろいろ。もっとも、今年のディズニー映画についてはほとんど触れていません。最新の作品は資料が豊富だから、わざわざ同人誌で取り上げるまでもなかろうと。  その代わり、1967年のソ連製アニメとか、1992年のベルギーのTVドラマとか、2010年のインド製のCGアニメとか、あまり知られていないものを取り上げてます。もちろん日本の『ジャングルブック・少年モーグリ』とかも。日本よりも海外で人気があるみたいなんです、あれ。  日本の本では、昭和5年菊池寛訳のバージョン、昭和27年の南洋一郎バージョンなども紹介。昭和21年に大佛次郎が訳したバージョンもあるらしいんですが、それは手に入れてません。  今回は、30年以上も同人誌作ってきて、初めてフルカラー本に挑戦しました。当然、モーグリの裸の絵はいっぱい載ってますけど、児童書の表紙や挿絵ばっかりなので健全です。全年齢向け。  あと、カタログには「『ミステリー・ゾーン』本在庫あります」と書いてありますが、『ミステリー・ゾーン』本と前に出した『世にも不思議な物語』本は、合本にして商業出版が決定していますので、今回は増刷しませんでした。悪しからず。現在、出版に向けて書き直し作業中です。もう少しお待ちください。