特撮ファンのための戦争映画入門

Live Wire17.7.28(金) なんば紅鶴|山本弘のSF秘密基地LIVE#70

特撮ファンのための戦争映画入門

「すごい特撮シーンのある戦争映画」というと、日本の特撮ファンはなぜか東宝の戦争映画の話ばかりします。でも、それっておかしくないですか? 海外にだって優れた特撮戦争映画がたくさんあるんですから。それも第二次世界大戦の前から!

 クラシックな特撮映画にスポットを当て、再評価しようという企画の第3弾。今回は海外の戦争映画、それもCGもデジタル合成もなかった半世紀以上前の作品を中心に、今見ても息を飲むミニチュアワークの数々を紹介します。吹き飛ぶ戦艦、走り回る戦車、ド迫力の爆発……ミリタリーの好きな方、必見! 

[出演] 山本弘

[日時] 2017年7月28日(金) 開場・19:00 開始・19:30

[会場] なんば紅鶴(大阪市中央区千日前2-3-9 レジャービル味園2F)南海なんば駅より南海通り東へ180m・駐車場有

[料金] 1500円  

(店内でのご飲食には別途料金がかかります。入場時に別途ワンドリンクをご購入いただきますのでご了承ください)

 ご予約はこちらへ。

http://boutreview.shop-pro.jp/?pid=119445534

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 今ちょうど「あなたの知らないマイナー特撮映画の世界」(仮題)という本を書いている関係で、いろんな特撮映画のDVDをいっぱい集めてるところなんですが、今回のテーマは古い戦争映画の特撮。

 世の中には特撮ファンはいっぱいいます。けど、SF映画や怪獣映画の特撮なら熱心に語る人でも、戦争映画の特撮となると、とたんに寡黙になっちゃうんですよね。しかも、日本の特撮ファンが語るのは、たいてい東宝の円谷特撮。

 でも、円谷英二なみのすごいテクニックを持った特撮マンって、世界に何人もいるんですよ。アーノルド・ギレスピーとかL・B・アボットとかジョン・P・フルトンとか。

 あまり注目を集めない理由のひとつは、戦争映画の場合、リアリティが重視されるため、観客には本物のように見えなくてはいけないという制約があるからなんじゃないかという気がしました。実際、僕も、『バルジ大作戦』は何度も観てるのに、ミニチュアの戦車を使ったカットがけっこうたくさんあることに気づいたのは、つい最近です。目を凝らして観ていても、ミニチュアと本物の戦車の区別がつかないんですよ。

 今回はそういう、普通の観客は特撮だと気づかないで見過ごしてしまうような、リアルで迫力のあるミニチュア特撮の数々を、特に60年以上前の著作権が切れている映画を中心に紹介しようと思ってます。

『地獄の天使』とか『東京上空三十秒』とか『トコリの橋』とか『眼下の敵』とか、今観てもすごいんですから!