8月24日(日)怪獣と『マップス』とニセ科学
SF大会2日目。この日の出演企画は3つ。おかげで娘の相手をほとんどしてやれなかった。すまん、娘よ。(でも、ずっとキッズルームで遊んでて、退屈はしなかったみたい)
ちなみに、娘の1日目のコスプレはメイドさんだったが、2日目のコスプレは、妻がこの日のために仕上げた『しゅごキャラ!』のあむちゃんである。
お前はいい親を持って幸せだな。
●「『MM9』の世界を語る!」
開田裕治さんとの対談。創元社の人が録音してたから、いずれ何かに使うかも。
「僕らが子供の頃は、ミニチュアを吊るすピアノ線が見えてても、『見えなかったことにしてあげよう』と思って許してあげてたんだから!」
「『恐竜100万年』は子供心にも科学的に間違ってると分かって見てた」
「ハリウッド版『GODZILLA』がダメだったのは、自分たちの住む街が破壊されるというのはどういうことかを、アメリカ人が実感できなかったから。しかし、アメリカ人は9.11を体験して、ようやく都市が破壊される恐ろしさを知った。『宇宙戦争』『クローバーフィールド』には9.11の記憶が反映されている」
「一方、初代『ゴジラ』には東京大空襲の記憶が反映されていたが、最近では逆に日本人の記憶が薄れ、都市破壊の恐怖を理解できなくなっているのではないか。怪獣はビルさえ壊せばいいってもんではない」
などなど、これまでいろんなところで語ってきたことの繰り返しだったんだけど、それなりに盛り上がったとは思う。話を合わせてくださった開田さんに感謝。
最も力説したのは、
「怪獣は死に様がかっこよくなくてはいけない」
「ゴメスは死ぬ時の尻尾の動きがかっこいい!」
わざわざDVD持ってって、「ゴメスを倒せ」の一場面、流しました。あの、ドスーンとひっくり返った後、尻尾が空中で揺れる動きがいいんだわー。しびれるわー。
もちろん『MM9』続編の宣伝もした。
実はあのラストの後では何を書いても蛇足だろうと思って、続編は書かないつもりでいたんだけど、唐突にアイデアを思いついちゃったもんで、書くしかなくなったんだよね。
開田さんは『MM9』の表紙イラストの完成までの過程を紹介。「そうやって描いてたんだ!?」と感心しました。
出席する予定じゃなかったんだけど、僕もシェアードワールド2巻に参加してる関係で、急遽出席。他の出席者は、長谷川裕一さん、秋津透さん、中里融司さん、葛西信哉さんら。
裏話もいろいろ。ネクシート号の操縦方法、最初は「胸」だったんだけど、編集さんに「それだけはやめてくれ」と言われて膝小僧になったんだそうな。そりゃ止めるわなあ(笑)。でも「膝はかえってエロい」と好評。
他にも、昔の単行本の誤植「究極の道化者」をめぐる話題いろいろ。すみません、文庫版から入ったもんで、ついていけません。
2巻目の執筆陣や作品の内容については、まだ秘密にしておいてくれと言われてるんだけど……でも、正直言って、秘密にする意味がよく分からん。今からぶち上げて話題を盛り上げた方が良くない?
最後に質問コーナーがあったんで、僕から長谷川さんに質問。
「超機動グラジオンとヘクススキー教授の身長は何メートルですか?」
小説書いててこれが困ったんだよね。グラジオンはゲンとの対比から身長30〜40メートル、ヘクススキー教授はリプリム号や戦闘機との対比から、もう少し小さいんじゃないかと思ったんだけど……。
長谷川さんの返答は「パトレイバー以上、コンバトラー以下」(だったっけ?)というアバウトなもの。まあ、エヴァンゲリオンも「40メートル以上、200メートル以下」ですしね。
あっ、しまった。「『大外伝』は長谷川さんの中ではオフィシャルなんですか?」と訊ねるの忘れた。
●「“ニ”はニセ科学の“ニ”」
やっぱり、これまで語ってきたことの繰り返しみたいになっちゃって、あんまり新味がなかったかなと反省している。KEKで見つけた反相対論本とかも、話のタネに持って行ったりしたのだが。
5日間で出演企画5つ。おかげで他の企画をほとんど回れませんでした。