『ウルトラマン』小説書きました

 これまで秘密にしてたんだけど、今月号(12月号)の〈SFマガジン〉の次号予告に載ったので、もう公開してもいいでしょう。

 11月25日発売の〈SFマガジン〉1月号は、円谷プロ早川書房のタイアップ企画。『ウルトラマン』などの円谷プロ作品を題材にしたオリジナル小説を日本のSF作家たちが競作するというもの。一回だけじゃなく何回にも分けてシリーズで掲載され、最終的にアンソロジーにまとめられるのだそうです。

 その記念すべき第一回に書かせていただきました。僕が選んだ題材は『ウルトラマン』。タイトルは「多々良島ふたたび」。そう、第8話「怪獣無法地帯」の後日談です。ただしウルトラマンは出てきません。

 あれから半年、破壊された多々良島の測候所が再開されることになり、島から危険が去ったことを確認するため、調査隊が派遣されることになった。測候所員でただ一人生き残った松井がそれに同行するが、島に向かう船の中には密航者が……という話。

 昔から「怪獣無法地帯」について抱いていたいくつかの疑問を、僕なりの解釈で解消することを目指しました。『ウルトラマン』『ウルトラQ』のいくつかのエピソードをDVDで何度も見直して、本編との矛盾がないように心がけましたので、『ウルトラ』ファンなら喜んでもらえるはずと自負しています。

 ちなみに、他の作家がどんなものを書いているのか、僕も聞いてないので、読むのが楽しみ。北野勇作「火星のバラ」って、『ウルトラQ』の幻のエピソードのノヴェライズ?