コミケ直前情報:2015年冬コミの新刊

12月30日(水) 東 メ−36b 心はいつも15才 新刊『世界の怪獣119』 ケイブンシャの大百科みたいに、映画に出てきたいろんな怪獣をカタログ的に紹介する本があったら楽しいだろうな」という軽い思いつきで書きはじめた本。最初は50ページ前後の薄めの本にするつもりだったんですが、調子に乗って書いてたら120ページ超えちゃいました(笑)。題名通り、119匹の怪獣を紹介しています。  最初に出てくるのがレプティリカス、ゴルゴ、ヨンガリ、グワンジだと言えば、怪獣マニアの方ならだいたいどんな本か想像がつくと思います。有名な作品もある一方、よほどのマニアでも聞いたことのないようなマイナー怪獣もいろいろ。『原潜シービュー号』に出てきたメンフィッシュとか、『血に飢えた島』のシリケートとか。 『MM9』シリーズに名前だけ登場するイブ、ユージン、レイ、グレン、アリソン、アーノルドや、『トワイライト・テールズ』で語られる「一九五七年に南カリフォルニアのソルトン湖に出現した巨大カタツムリ」「一九七七年にオレゴン州のクレーター湖に出現した首長竜」「八二年のネス湖」などの事件の元ネタも、これ1冊ですべて分かります。 ・日本の映画に登場する怪獣は取り上げておりません。  外国映画や海外テレビドラマに絞っています。日本の特撮作品については、商業出版でも同人誌でも資料が山ほど出ていて、今さら僕が取り上げる必要もないと思ったからです。  ただ、日本人のスタッフが特撮を担当していても、外国映画であれば取り上げています。『極底探検船ポーラボーラ』『バミューダの謎』『大蛇王』『北京原人の逆襲』『プルガサリ』など。 ・CGを使用した怪獣は取り上げておりません。  『ジュラシック・パーク』以降、CGが安く使えるようになった結果、巨大怪獣映画が増えすぎて、とてもフォローしきれないからです。ですからこの本で紹介する怪獣は、着ぐるみ、人形アニメ、ギニョール、マリオネットなど、非CGのものに限定させていただきました。  ちなみにいちばん新しい怪獣は、90年代のザルコー、ガルガメス、グジラです。 ・等身大で人間型の生物は「怪人」または「異星人」だと考え、この本には含めておりません。  怪人や異星人まで入れたら、確実に厚さが3倍以上になりますので。  また、なるべくいろいろな怪獣を入れたかったので、同じような姿の怪獣は省略させていただきました。たとえば恐竜映画の場合、やたらにティラノサウルスばかり出てくるのは面白くない。だから『最後の海底巨獣』あたりは省略してます。  あと、向こうの映画、トカゲ恐竜とでっかいクモとゴリラ多すぎ(笑)。なので『紀元前百万年』『吸血原子蜘蛛』『巨大猿怪獣』あたりも省略しました。ラウレンティス版の『キングコング』とかも。  それだけ削りに削って119匹。  でもねえ、入れたかったけど入れられなかった怪獣もいるんですよ。『魔獣大陸』のダコへドラとか、資料が何もない。あと、印刷会社に原稿を送った後で、「しまった、ヴァーミスラックス忘れてた!」とか「『エクイノックス』がすっぽり抜けてる!」とか気がついて、頭抱えましたけどね。  夏に出した『あなたの知らないマイナー特撮の世界』も残部あります。お越しをお待ちしております。