♪トラのふんどし、ヒグマのパッチ……

 今、関西では『はじめ人間ギャートルズ』に代わって、『じゃりン子チエ』の再放送がはじまっている。そこで一番の疑問はこれだ。

♪トラのふんどし、ヒグマのパッチ……

 この歌の意味が分からない人がたくさん現れるんじゃないかと心配している。いやあ、関西人である僕にもさっぱりわからない(笑)。どこぞの方言なのかも。

 原作者が自分で書いた詩なのだが、どこからこんな歌詞を思いついたのか。「ちゃぶす山でどんこ釣り」とかもさっぱりわからん。

 しかし、この歌がテツのハチャメチャな性格を見事に表現しており、『じゃりン子チエ』にぴったり合っているのも事実。

 

 他にも『じゃりン子チエ』には思い出深いシーンがある。「ポリ公が来たら、ハイ、ビスコ」だ。ある場所でヤクザがビスコを掛札の奪い合いをしている。ポリスが来たら、「わしら、ビスコの取りおうてましたんや」と誤魔化して罪を逃れようとするという作戦だ。しかしヤクザがビスコの取り合いをするというのは間が抜けている場面で、そこが記憶に残ったのだ。

 しかし「ポリ公」という放送禁止用語と「ビスコ」という具体的な商品名では放送できるはずもなく、本放送では「ポリスが来たら、はい、せんべい」という面白味のないものに変えられてしまった……。