2013-11-13から1日間の記事一覧

「インディアナポリス」問題:部落解放同盟の見解

最後に、『差別用語の基礎知識'99』に収録された、「差別語問題についてのわれわれの見解」という文章を紹介しておこう。これは部落解放同盟中央本部が1975年9月に発表したものである。 実はこの当時、日本共産党と部落解放同盟は「差別語」の扱いをめぐって…

「インディアナポリス」問題:「差別語」はなぜ生まれたか

そもそもなぜ「差別語規制」「禁句集」なんてものが生まれたのか。その歴史的経緯を知らない人が多いようなので、解説しておく。 1970年代まで、マスコミには言葉の規制なんてなかった。 僕がよく例に挙げるのは、『ウルトラマン』の第2話、これからバルタン…

「インディアナポリス」問題:朝日新聞の言い換え集

大手マスコミには必ず「言い換え集」「禁句集」というものが存在する。 高木正幸『差別用語の基礎知識'99』(土曜美術社出版販売)という本には、「マスコミの言い換え」の例として、朝日新聞の「取り決め集」1994年版が収録されている。 内容を見てみると――…

「インディアナポリス」問題:クトゥルフ関係

僕以外の例も挙げておこう。 クトゥルフ関係の著作が何冊もある森瀬繚さんのツイッターより。『ゲームシナリオのためのクトゥルー神話事典』(ソフトバンククリエイティブ)の裏話。 http://togetter.com/li/588541 >インディアンについては、まあ先住民族で…

「インディアナポリス」問題:『神は沈黙せず』の場合

今回のような悶着が起きるのは、これが最初ではない。というか、小説家なんてやってると、しょっちゅうぶち当たる問題なんである。 これまで体験したいちばん笑える例は、2006年10月、角川書店から『神は沈黙せず』の文庫版を出した時のことである。当時のmi…

「インディアナポリス」問題:編集者の見解

先日の「インディアナポリス」問題について、当の創土社の編集者からコメントが出ていた。 http://cthulhu8soudosha.blog.fc2.com/blog-entry-28.html >ある博物館に入ろうとして受付で >「インディアンについての展示がありますか?」と聞いたら >入場を断…