「SF界の巨星・小松左京の素晴らしき世界」

Live Wire 14.7.26(土) なんば紅鶴|山本弘の秘密基地LIVE#36

「SF界の巨星・小松左京の素晴らしき世界」

日本沈没』『果しなき流れの果に』『復活の日』など、多くの傑作を遺した日本の誇る偉大なSF作家・小松左京氏。その小松氏が亡くなられて、今年の7 月26日で3年目を迎えます。

そこで「山本弘のSF秘密基地LIVE」では予定を変更し、小松左京氏の偉大な業績を振り返るトークイベントを行うことにしました。トークはいつもの通り、SF作家の山本弘。有名な作品だけでなく、あまり知名度は高くないけれども面白い作品を独断と偏見でセレクト、珍しいエピソードとともに紹介します。小松左京漬けの2時間をたっぷりお楽しみください。

(いつもは毎月最終金曜日ですが、今月は土曜日です。お間違えなく)

[出演] 山本弘(SF作家)

[日時] 2014年7月26日(土) 開場・19:00 開始・19:30

[会場] なんば紅鶴(大阪市中央区千日前2-3-9 レジャービル味園2F / Tel. 06-6643-5159)南海なんば駅より南海通り東へ180m・駐車場有

[料金] 1500円

(店内でのご飲食には別途料金がかかります。入場時に別途ワンドリンクをご購入いただきますのでご了承ください)

 前売り券のお求めはこちらへ。

http://boutreview.shop-pro.jp/?pid=77408363

---------------------------------------------------

 すみません、今月はごたごたしていて、告知が大幅に遅れてしまいました。

 本来なら「あなたの知らないマイナー特撮の世界」の回なんですが、小松さんが亡くなられて三年目ということで、こういう企画をやることになりました。

 もちろん『日本沈没』のような小松氏の代表作についても触れますが、それ以外に僕が語りたい話がいっぱいあるんですよ。

 たとえば「模型の時代」!

 みんながプラモデル造りに熱中している未来世界を描いたコメディ。子供の頃、中間小説誌で読んで大喜びし、「小松左京」という名を最初に意識した作品でした。

 当時のSF作家というのは、シリアスな作品を書く一方でハチャメチャなコメディもよく書いてたんですよね。他にも「タイム・ジャック」とか「男を探せ」が好きです。

 ホラー系の作品だと、「夜が明けたら」「牛の首」「くだんのはは」などなど。宇宙SFですが、「結晶星団」も話の構造はホラーですね。「ウインク」とか「生きている穴」とかの気色悪さも強烈に印象に残ってます。あと、「地球になった男」は、こんなアホなことで地球が破滅するってすごく嫌だなとか(笑)。

 他にも、「お糸」とか「お召し」とか「地には平和を」とか、取り上げたい作品は山ほど。テレビシリーズの『宇宙人ピピ』とか『空中都市008』とかにも触れたいですね。