『映画で読み解く「都市伝説」』
うっかりして、6月に出たASIOSの新刊を紹介するのを忘れてました。
第1章 本当にあった「怖い事件」
旧ソ連時代に起きた怪奇事件―「死の山」でいったい何が起きたのか
『ディアトロフ・インシデント』(本城)
「アミティヴィルの恐怖」はまったくのでっち上げだった!
『悪魔の棲む家』(バーソロミュー)
元ネタとなった「悪魔祓い事件」とモデルとなった「少年」の真実
『エクソシスト』(皆神)
「死者との交信手段」「混入するはずのない“何者かの声”」
コラム・EVP(若島)
※心霊映画でおなじみの電子音声現象(EVP)、「録音される謎の音」にまつわる解説。
知っておいたほうが楽しい「アメリカ映画」と「背景知識」
コラム・「キリスト教」の多大なる影響下にあるアメリカ社会(若島)
第2章 「超能力」と「古代文明」
本当に将軍は壁を通り抜けようとして激突した!
『ヤギと男と男と壁と』(山本)
“貞子”のモデルとなった超能力者たちの末路
『リング』(本城)
「エリア51」よりもすごい!ノースカロライナ州ブラウン山の“怪光伝説”
『エリア0<ゼロ>』(加門)
箱舟も洪水も存在しなかった!?
『ノア 約束の舟』(皆神)
※キリスト教圏では最低映画とされながらも箱舟伝説の問題点はクリアしていた意外な映画。
ピラミッドは王の墓ではない……いったい、誰が何の目的で造ったのか
『ピラミッド 5000年の嘘』(ナカイ)
第3章 「呪い」と「心霊現象」
出演者やスタッフたちに襲いかかる呪い
『スーパーマン』/『ポルターガイスト1・2・3』/『プロフェシー』/『アトゥック』
場面に映りこんだ心霊現象
『the EYE』/『青木ヶ原』/『感染』/『着信アリ』/『サスペリア』(この章すべて本城)
第4章 妖しき「陰謀」の世界
アクションコメディからサイコスリラーまで「MKウルトラ」が生んだ作品群
『エージェント・ウルトラ』『ジェイコブス・ラダー』(原田)
※「MKウルトラ」とはCIAがかつて実際に行っていた秘密プロジェクト。
映画は現実より奇なり……現実は陰謀より奇なり
『カプリコン・1』(寺薗)
月面で起きる「ポルターガイスト現象」
『アポロ18』(寺薗)
「シオン修道会」という組織は妄想の産物だった!?
『ダ・ヴィンチ・コード』(皆神)
戦後の日本経済を漂流した怪伝説―「M資金」をめぐる謎
『人類資金』(原田)
巨大昆虫に投影された「恐怖」の暗喩の正体
コラム・「空を見ろ! アリだ! カマキリだ!!」(原田)
第5章 「UFO」と「宇宙人」
“ロズウェル”に本当にUFOは墜ちたのか?
『インデペンデンス・デイ』(山本)
アメリカの人気テレビシリーズに囁かれる“ある噂”
『V』(原田)
『アイアン・スカイ』(横山)
“UFOロア”が散りばめられたSFコメディ
『MIB』(秋月)
※“宇宙人あるある”の解説が面白いです。
地球外知的生命体からのメッセージは届いているのか……?
『コンタクト』(皆神)
映画の内容は「すべて事実」」に基づいている!?
『フォース・カインド』(秋月)
月面着陸はNASAがキューブリックに撮らせたヤラセだった!?
『2001年宇宙の旅』(山本)
宇宙人はかつて、尖った鼻、尖った耳、そして、腕は毛むくじゃらだった
コラム・宇宙人?グレイ?がついに脱ぐまで(山本)
第6章 遥かなる宇宙
NASAの彗星探査機はこの映画のタイトルをパクった!?
『ディープ・インパクト』(寺薗)
地球の危機を救うには、もっと安全で確実な方法があった!?
『アルマゲドン』(寺薗)
NASAはなぜ制作協力を拒否したのか?
『ゼロ・グラビティ』(寺薗)
それでも、人類は「赤い星」を目指す―
『オデッセイ』(寺薗)
僕の担当した原稿は4本。『ヤギと男と男と壁と』『インデペンデンス・デイ』『2001年宇宙の旅』は、前に別の本に書いた原稿を書き直した再利用で、ちょっと心苦しい(^^;)。
完全新作は「コラム・宇宙人?グレイ?がついに脱ぐまで」。グレイ・タイプの異星人のイメージがどこから生まれてどう進化し、現代の「宇宙人」のイメージのスタンダードになっていったかを論じたもの。
SF映画とアブダクション体験者の証言のフィードバック関係というのは、意外に知られてないんじゃないでしょうか。最近の若い人は、宇宙人は昔からグレイ一色だったと勘違いしていそうで、こういうことはやっぱり誰かがきちんと文章にして残しておかないといけないと思いました。