『ソード・ワールドRPGアドベンチャー』そのⅠ

 最近、自分の書いた作品をよく読み返している。今日は『ソード・ワールドRPGアドベンチャー』【富士見文庫】。二十年以上前の作品だ。

 作品の解説をすると長くなる。そもそもRPGというものの解説から入らないといけない(笑)。まず『ソード・ワールド』というのは僕の所属していたグループSNEという会社の製品で、僕も当時はシナリオやらリプレイやらノベライズやら書きまくったものよ。

 特にこの『ソード・ワールドRPGアドベンチャー』は手間がかかった。読者投稿企画で、キャラクターデザインはもちろんのこと、敵キャラ、出てくるアイテムゃ、魔法、マジックアイテム、トラップ、モンスターなど、いろいろだ。

 毎月、編集部には読者の膨大なハガキやお手紙が届く。僕はそれに目を通して、そんな中から使えそうなアイデアを選び出す。最盛期には毎月、十~二十作品ぐらい。連載一回のページ数がおよそ四十枚ぐらい。そんな生活を何年も続けてきた。

 確かに疲れた(笑)。

 我ながらすごいよ、これは。