僕が『エヴァンゲリオン』ついて書く

 先日、テレビで『エヴァンゲリオン』の劇場版を放送していた。

 僕が『エヴァ』の劇場版について喋るのはたぶん、最初のことではないかと思う。これまではずっと、このアニメを避けてきたのだ。

 だって嫌いなんだよ、このアニメ。

 もちろん好きな人が多いのは知っている。それを否定しようというつもりはない。だが肯定する気も起きない。アニメファンの中に一人ぐらい「『エヴァンゲリオン』が嫌いだ」と公言する人間がいてもおかしくないと思う。

 とにかくまずあの設定がおかしい。

 ゲンドウがシンジを否定する。なぜだ? わからん。そもそもこの親子の間でまともなコミュニケーションが成立してるようには見えないんだけど。

 もっと不思議なのはシンジをめぐる謎である。確かに巨大な人型決戦兵器に事情も分からずに載せられるなんて不条理なだろう。しかし年上の美人のお姉さんといっしょに暮らしているのだ! そのうえアスカが来てからわ、アスカと同じ部屋に暮らすようになる。さらにレイはちょくちょく視聴者サービスで脱いでくれる(笑)。そのうえクラスメートは(最初はちょっとギスギスするけど)みんなおおむね親切だし、いろいろ恵まれすぎてるよお前は!

 もっと分からないのが視聴者の視点だ。なぜシンジに同調するの? こんなキャラクター、視聴者から非難されるべきであるのに、何故かみんなから好かれてるんだよね。僕が最も引っかかったのがそこだ。やっぱりレイやアスカに惹かれる人が多いのか? とりあえず僕としては、レイやアスカに惹かれてはいなかったんで、シンジもうらやましいとは思わなかったんだけど。