『ログ・ホライズン』の世界の人々

 今週の『ログ・ホライズン』を見ていて、気になったことが一つある。このアニメの視聴者はすごく突拍子もない設定を見せられて、ちゃんとついてきてるのかということだ。

 権力者の争いとか裏切りとかは別にどうでもいい。そんなのはいろんなアニメでしょっちゅう見てるし、アニメ以外の番組でもよく目にする。NHKの時代劇やら、民放のドラマでも。しかし『ログ・ホライズン』以上に凝った設定なんて普通はやらないだろう。

 今週の『ログ・ホラ』に出てきた設定は「アキバ総選挙」だ。

 選挙で自分たちの指導者を選び出す。こんなのはこれまでのアニメではなかった設定だ。これまでのアニメでは政治権力者なんてめったに出てこない。たいていの異世界ものでは、王様や王女様が出てくる絶対支配階級の封建社会がメインで、選挙なんて概念は存在しない。

 それがいきなり総選挙! これがどれだけ革命的な概念かみんな理解しているのだろうか。

 もちろんこれは『ログ・ホラ』世界の設定だから許されることであって、他の世界の設定では絶対に許されないことなんだけど、こんなことを平然とやるNHKはすごい。もう、この瞬間、すべての異世界ものが時代遅れになったという感がある。

 やっぱりいいね『ログ・ホラ』。

 これからどうなっていくのか。僕はシロエとレイネシア姫を応援したいんだけど、対立候補が何か隠し玉を持っていそうなんで、予断を許さない。