5月10日(日)「リンゴ送れ、C」

 この日は秋葉原のホテルに宿泊。イベントまでまだ時間があるので、アキバのヨドバシカメラへ。

 関西では手に入らなかった食玩のシンケンオーをゲット。ついでに完全変形メサイアバルキリーも買ってしまう。あああ、また荷物が増える〜。

 午後2時半より、ムーブ町屋の「日本トンデモ本大賞前月祭2009」へ。 司会は成田優介(JJポリマー)、出演は僕のほかには、皆神龍太郎氏、大槻ケンヂ氏。

 大槻さんの話はやっぱり面白かった。アニメの『さよなら絶望先生』の第3期がはじまるので、その主題歌を作詞したのだが、タイトルが「リンゴ送れ、C」になるはずだったのだそうだ。

 会場の半分は大爆笑、残り半分はぽかーん。分からない人は「 リンゴ送れ、C」でググっていただきたい。

 なんかM資金(笑)を手に入れて地球脱出の準備を整え、「リンゴ送れ、C」という指令が来るのを待っている……という歌になるはずだったのだそうだ。サビで大槻ケンヂと絶望少女たちが「リンゴ送れ、シー〜っ!」と熱唱するのだろう。うわ、想像するとすげえ。

 結局、いろいろな事情で「M資金」と「リンゴ送れ、C」は変えることになったとか。エルバッキーがドルバッキーになったようなもんですか。

大槻「後から考えてみたら、深夜にテレビから『リンゴ送れ、シー!』っていう歌が聞こえてきたら、元CBAの爺さんたちがいっせいに『キターッ!』と思っちゃうんじゃないかと」

 わははは。でも、70〜80ぐらいの爺さんや婆さんが夜中に『さよなら絶望先生』見てたら、そっちの方がすごいと思うぞ。

 他にも、UFOをめぐるシンクロニシティの話になり、成田氏が変な体験を披露。

 沖縄に旅行した時、繁華街で空を見ていたらUFOが見えた。光が上下に揺れているように見えて、どうも飛行機のようには思えない。あれはいったい何だ……と仲間たちを空を指差して騒いでいたら。

 突然、タクシーが目の前に停まり、具志堅用高が降りてきて、「トカちゃんでーす」と言って去っていったのだそうだ。

 その「トカちゃんでーす」の衝撃にみんなポカーンとなり、UFOのことはすっかり頭から飛んじゃったんだそうだ。

 ううむ、ハイ・ストレンジネス事例。て言うか、『絶望先生』に出てきた、「本筋以外が気になる」ってやつじゃないか?

 後半は映像による紹介。

 大槻氏は、ヘンな格闘技をいろいろと。触るだけで相手をころころ倒しちゃう爺さんや、触れもしないで倒しちゃうおっさんやら、すごい世界であるな。

 僕はゲストが大槻氏ということで、音楽系のトンデモ本を紹介。レイモンド・ムーディー・Jrの『エルヴィス・アフター・ライフ』である。

 エルヴィス・プレスリーの死を予知したとか、エルヴィスの霊に遭ったとか、エルヴィスの生まれ変わりだという少年やら、エルヴィスにまつわるトンデモ話を集めた本。超常現象だけではなく、「エルヴィスは生きている」という陰謀論や、それに翻弄されたオリオンという覆面歌手(声がエルヴィスそっくりなもんで、「死んだふりをしていたエルヴィスが帰ってきた」と騒がれた)のエピソードなんかも興味深い。

 皆神氏はフリーメーソンをめぐる話をいろいろ。今度からケンタッキー・フライド・チキンの前を通ったら、あの人形の胸のところをよく見よう。