『トンデモ本の新世界 世界滅亡編』

と学会編『トンデモ本の新世界 世界滅亡編』

文芸社 1500円+税

第1章 トンデモ終末予言の世界 「えっ、あの人も?」有名人編

『秘伝ノストラダムス・コード』(竹本忠雄)――山本弘

『未来仏ミロクの指は何をさしているか』(五島勉)――多田克己

『聖書の暗号』『聖書の暗号2』『Bible Code III: Saving the World』(マイケル・ドロズニン)――クララ・キイン

ニュートン・コード』(塚原一成)――皆神龍太郎

『「みろくの世」―出口王仁三郎の世界―』(上田正昭監修)――原田実

清少納言の大予言』(谷地淳平)――原田実

『日出づる日、災い近し』(麻原彰晃)――クララ・キイン

コラム 予言獣と予言(その1)――多田克己

第2章 トンデモ終末予言の世界 その他、個性的な方々が続々と…編

『的中王・海龍のとてつもない予言』(海籠)――唐沢俊一

特集「破滅学入門」(特集構成・野坂昭如)――唐沢俊一

純正律は世界を救う』(玉木宏樹)――唐沢俊一

『「日月神示」夜明けの御用 岡本天明伝』(黒川柚月)――原田実

『2000末世紀之謎』(星座小王子)――原田実

『この地名が危ない』(楠原佑介)――多田克己

『美しき「聖騎士」たちの黙示録』(万師緑姫)/『天網恢恢疎にして漏らさず』(伯壬旭)――稗田おんまゆら

『量子進化――脳と進化の謎を量子力学が解く!』(ジョンジョー・マクファデン)――川口友万

コラム2 予言獣と予言(その2)――多田克己

第3章 トンデモ終末後の世界 コミックス編

『大ぼら一代』全11巻(本宮ひろ志)――新田五郎

60億のシラミ』全5巻(飯森広一)――新田五郎

『メギドの火』全2巻(つのだじろう)――新田五郎

『餓鬼の惑星』全1巻(原作・滝沢解、劇画・小島剛夕)――新田五郎

『愛と希望の人類滅亡BLアンソロジー』全1巻ほか――新田五郎

第4章トンデモ終末後の世界 映画・ゲーム編

『原子怪獣と裸女』(監督=ロジャー・コーマン)――寶来誠

『原爆下のアメリカ』(監督=アルフレッド・E・グリーン)――寶来誠

『地球は壊滅する』(監督=アンドリュー・マルトン)――寶来誠

第三次世界大戦 四十一時間の恐怖』(監督=日高繁明、脚本=甲斐久尊)――唐沢俊一

『奇蹟人間』(制作=アレクサンダー・コルダ、原案・脚本=H・G・ウェルズ、監督=ロタール・メンデス、主演=ローランド・ヤング)――唐沢俊一

『機械人間 感覚の理失』(監督=アレクサンドル・アンドリエフスキー)――唐沢俊一

『ファイナル・ジャッジメント』『ノストラダムス戦慄の啓示』『マンガノストラダムス戦慄の啓示』――稗田おんまゆら

イルミナティカード」――山本弘

 と学会の新刊です。今回はご覧のように「世界滅亡」がテーマです。マヤの予言によればいよいよ来月は世界の終わりなんだそうで、それに便乗しようという商法であります。(笑)

 いつもの楽工社のシリーズではないので、執筆陣もかなり違います。妖怪に詳しい多田克己さんによる「予言獣」の話や、聖書に詳しいクララ・キインさんによる『聖書の暗号』批判はためになりますし、「人ととして最低教教祖」の稗田おんまゆらさんによる「幸福の科学」映画のレビュー、ぶっとびマンガ研究家の新田五郎さんやB級映画コレクターの寶来誠による紹介も楽しいです。

 僕は今回、2本しか書いてません。1本は昨年出た最新のトンデモノストラダムス本(厚い!)。もう1本はこのブログでも前に取り上げた「イルミナティカード」の話です。

『聖書の暗号』にせよノストラダムスにせよ「イルミナティカード」にせよ、こういうバカ話に騙される人が一人でも減ることを望みます。