『インディペンデンス』と『インディアナポリス』

 前に間違ったことを書いたのでそれを訂正したい。間違って『インディペンデンス問題』と問題と書いてしまったがこれは『インディアナポリス』の間違い。こんな大きなミスをやらかすなんて恥ずかしい。

 改めて『インディアナポリス問題』の語源である僕の小説「闇からの衝動」(『シュレディンガーのチョコパフェ』ハヤカワ文庫より)について書くことにする。発言者はヘンリー・カットナー。話し相手はC・L・ムーアである。ムーアは僕の理想とする作家。この短編は彼女へのオマージュのつもりで書いた。

 

「インディアンの遺跡じゃないでしょうか」彼は意見を述べた。「このあたりはインディアナポリスというぐらいだから、昔はインディアンが大勢住んでたんでしょう?」

「だったらコロンブス以前のものかしら?」」

「あるいは人類以前かも……」

「素敵ね」

 

 僕はこういう話を書いた。それを「インディペンデンス」と間違って覚えた理由も簡単に説明がつく。

 今の僕の頭は難しいことを記憶できないのだ。だから「インディアナポリス」は「インディペンデンス」のような似たような単語はすぐにごっちゃになる。

 今後もこうした間違いは何回もやらかすと思う。どうか大目に見て欲しい。