『昔話法廷』「赤ずきん」裁判

 また今回もややこしい裁判だった。

 狼が赤ずきんを襲って食べたことは疑いがないのだが、論点はなぜ赤ずきんは狼を恐れなかったのということ。なんと赤ずきん心神喪失の状態にあり、逆に狼を誘導していたというのだ。まず狼に自分を食べさせ、それから狼の腹を裂いて石ころを取り出して見せれば、完全犯罪は成立する!

 うむ、こんな恐ろしい犯罪計画があったのか。グリム童話を見る目が変わりそうだな。

 それとグリムより古いペローとかだと、「赤ずきん」はグリム版とは違っていたのだそうだ。ペロー版では、赤ずきんはベッドに入る前に狼といっしょに素っ裸になり、二人してベッドイン、何もかも見せていたのだそうだ。こっちのほうがありそうだな。

 

 あと、この『昔話法廷』、次は「桃太郎」だそうだ。