『ゲート・デーモンの仮面』

 ソード・ワールド小説、今日は『ゲート・デーモンの仮面』について語ってみようと思う。

 この小説、女ターザンのシアちゃんが主人公である。もちろんそのイラストはかっちょいい! そもそもシアちゃんは僕が書いた女ターザンの中でもベスト3に入る美少女だ。そんなシアちゃんが大活躍する(もちろん露出度はかなり高い)というだけでもすごいんだけど、これが素晴らしいのは、人間のキャラクターがほとんど出てこないということだ。出てくるのはシアちゃんの他にはリザードマンのイシュハー、ゴブリン・ロードのコムンガ、ゲート・デーモンのヒューリカー、そしてシアちゃんの父親だけど今は悪魔に魂を売ったマートス……。

 いやあ、よくもここまで絶望的な状況を思いつけるもんだな(笑)。

 あと、今回読み返して気が付いたのは、自然界の状態に反して、シアちゃんがイシュハーと結ばれることを夢見ていたこと。もちろんそれは頭で考えていただけで、実際に結ばれるところまで書かなかったんだけどね。しかし僕の脳裏に人間の女性とリザードマンの男性のセックスという映像が浮かんでいたのは事実。しかも僕はそれを肯定的に受け入れている……。

 うーん、僕は雄のリザードマンと雌の人間のセックスを受け入れているのだろうか? しかし考えているのはリザードマンと人間のセックスだけで、他の動物とのセックスなんてまるで考えていない。そう言えば『チャリス・イン・ハザード』の第二作『脅威の少女核爆弾』でも、チャリスが史上最高の色情狂にされるシーンを描いたけど、作中のチャリスと違って僕は別にチンパンジーとセックスしたいと思わない。

 つまり僕の衝動は、人間の女性とリザードマンの男性に対してしか発揮されることはないらしい。

 これは別に気にすることはないだろう。リザードマンなんて本当にはいないんだし(笑)。