チャリスが死を覚悟した瞬間

 前回引き続き、『チャリス・イン・ハザード』の話題である。このシリーズはチャリスという女の子か、毎回、ひどい目にあわされるというのがコンセプトである。もちろん僕の趣味が全開だったりするのだが(笑)。

 そして第二話、チャリスは超純水のプールで氷漬けにされたり、ニンプラントという脳手術を受けてチンパンジーと交尾させられそうになったり、さらに子宮に核物質を詰め込まれて、生きたまま彫像にされて核爆弾に変えられたりと、そんじょそこらの十二歳の女の子には絶対に体験できない、まさに「ハザード」を体験するのだ(笑)。

 そしてこの結末。僕はこのラストシーンで本気で泣いた。このラストが素晴らしく感動的なんである。

 僕は誇りを持って宣言する。『チャリス・イン・ハザード2 脅威の少女核爆弾』は単なるエロ小説ではない。僕が従来の小説のアルゴリズムを駆使して描き上げた傑作なのだ!

 僕が感動するのは、チャリスが最後まで敵に屈することなく、運命に抗い続けることだ。神妙に自分の運命を受け入れることなんて、チャリスは絶対に拒否する! どんなに苦しい時でも、最後の最後まで希望を捨てることはなく、運命に戦い続ける。時には

彼女は絶望的して死を覚悟することもある。それでも彼女は戦うことをやめない。

 そうだ。チャリスは僕の創造したキャラクターの中では最強で、死ぬまで諦めない。だから彼女は強いんだと思う。

 

 このシリーズが恐ろしいのは、一巻ごとに前より危険な敵が現れること。三巻目に登場するのはチャリスの双子の妹シュラウド! でも性格は正反対で、悪の限りを尽くす。自分と同じ顔、同じ能力を持つ相手とチャリスはどう戦うのか?