『魔女見習いをさがして』

 昨日は久しぶりに映画を見に行ってきた。『魔女見習いをさがして』。現代が舞台のアニメ作品である。

 そもそも、『おジャ魔女どれみ』というアニメを見ていないことには話がはじまらない(笑)。これは前世紀の暮れあたりに放映開始されていた人気アニメであり、四年続いたうえ、ファンも多かった。その『おジャ魔女どれみ』の公開二十周年を記念して作られたのがこの『魔女見習いをさがして』なのだ。

 でもね、これを単なるアニメ映画と見ないでほしい。全編に『どれみ』愛があふれている! スタッフにしても初代『どれみ』のシリーズディレクターだった佐藤順一をはじめ、キャラクターデザイナーの馬越ら懐かしい顔ぶれが勢ぞろい、途中で出てくるキャラクターがあたふたする場面するシーンとかみても、『どれみ』そのものという感じなのだ。

 考えてみれば『おジャ魔女どれみ』は画期的な番組だった。ギャグでくるみながらも、両親の離婚、学級崩壊、ジェンダー、帰国子女、不登校児などのシリアスな問題を突きつけてくる。特に不登校児童長門かよ子を主人公にした三部作なんて、思わず泣いてしまった。

 そうしたスタッフの姿勢はこの『魔女見習いをさがして』でも変わらない。三人の女の子はそれぞれに深刻な悩みを抱えており、人生の中で歩く道を探しているのだ。特に川谷レイカに同情した。明るく元気なフリーターだが、恋人はダメ男(笑)。いやー、これは昔の女児向けアニメでは描けんわ。

 そう、過去のアニメのいい面を取り入れながらも、きっちり新しい部分も描いている。だから僕の『魔女見習いをさがして』を評価するのだ。

 

 例によって、友人の鋼鉄サンボくんと蒼龍くんが一緒に来てくれた。まさに、持つべきものは友人だ。

 それと娘の美月が駅まで迎えに来てくれた。昔の『どれみ』を見ていた頃は小学生。美しく元気のいい子供育ってくれた。やっぱり持つべきものは美しく元気のある子供だね! 娘と妻のためにお土産にたい焼きを買って帰る。