2011-12-26から1日間の記事一覧

『突然、僕は殺人犯にされた』

スマイリー・キクチ『突然、僕は殺人犯にされた』(竹書房) ネット上で殺人犯の汚名を着せられた、お笑いタレントのスマイリー・キクチこと菊池聡。その10年に及ぶ苦闘の記録である。 僕もネット上で中傷されたことがあるが、菊池氏の受けた苦しみは僕のそ…

『最終兵器の夢』

H・ブルース・フランクリン『最終兵器の夢』(岩波書店) 副題は〈「平和のための戦争」とアメリカSFの想像力〉。アメリカの核兵器開発や戦争の歴史と、戦争SFの歴史を並行して語り、それらが互いにどのような影響を及ぼしあってきたかを論じた本。 ク…

『冷たい方程式』

トム・ゴドウィン他『冷たい方程式』(ハヤカワ文庫) SFアンソロジー。以前にもハヤカワ文庫で同じタイトルのアンソロジーが出ていたが、今回は前のものとは二編しか重複していない。 オビには「初心者に最適なSF入門書」とあるが、まさにその通りで、…

『万里の長城は月から見えるの?』

今年が終わる前に、ここ一か月のほどの間に読んだ面白い本をまとめてご紹介したいと思います。 武田雅哉『万里の長城は月から見えるの?』(講談社) 「万里の長城は月から見える唯一の人工物である」 もちろん間違いである。万里の長城は全長は長くても、幅…

2011年冬コミ直前情報&「野生のハリーハウゼン」のこと

今月は締切いくつも抱えてしまい、めちゃくちゃ忙しくて、告知が遅くなってしまいました。ごめんなさい。(実は年賀状もこれから書くところ) 冬コミにも参加します。 31日(土)東08-a 心はいつも15才 新刊はいつものMAD本、『MADなボクたち』最新号…