2015-03-08から1日間の記事一覧

クリプトムネジアの恐怖・3

そこで先の筒井康隆氏の文章だ。実はあの文章には先がある。 > SFをはじめて書くきみが、やっと見つけたアイデア――そんなものは、とっくに、どこかのプロ作家が考えだし、書いてしまっているに、きまっているのだ。しかも、ずっとおもしろく、ずっとうまい…

クリプトムネジアの恐怖・2

では、栗本氏は「午後の恐竜」を読んだことがなく、まったく偶然に同じアイデアを思いついたのだろうか? どうもそうではないらしい。 というのも、「走馬灯」が収録された短編集『さらしなにっき』(ハヤカワ文庫・1994)で、作者自身がこんな解説を書いて…

クリプトムネジアの恐怖・1

今回は、大半の人にとっては「恐怖」じゃないかもしれないけど、作家にとっては恐怖の現象を紹介したい。それは「クリプトムネジア」。 まず、これを読んでいただきたい。ネットで検索していて、偶然ヒットした、2013年のニュースである。 栗本薫の短編小説…

新刊『1時間の物語』

日本児童文学者協会著 タイムストーリー1時間の物語 偕成社 1296円+税 時間をモチーフにして物語作りをした、「タイムストーリー」シリーズの全5巻が刊行されました。 今回もスタイリッシュな装幀で、シャープな作りの本になっています。 入選した公募の、6…

80年代ホビーマンガの素晴らしき世界#2

山本弘のSF秘密基地LIVE#44 80年代ホビーマンガの素晴らしき世界#2 今回のテーマは、ゲームやプラモやマイコンを題材にした奇想天外なマンガの数々! 『ゲームセンターあらし』『プラモ狂四郎』などのメジャーな作品から、少しマイナーな『3D甲子園 プラコ…

イベント:「サブカル×宇宙」論

「サブカル×宇宙」論 現代の天文学が明らかにしてきた宇宙の姿は、私たちの世界観にどのように影響しているのでしょうか。文化のさまざまな側面に、その影響があることは疑いようがありません。しかし、その現れ方は多種多様で、ひとくくりに語る事は不可能…