『戦争×文学 5 イマジネーションの戦争』
集英社が『戦争×文学(せんそうとぶんがく)』という全20巻のアンソロジーを出版してるんだけど、
http://www.shueisha.co.jp/war-lite/top.html
その第5巻『イマジネーションの戦争』に、僕の「リトルガールふたたび」が収録された。タイトル通り、SFやファンタジーや寓話などの空想上の戦争を扱った小説を集めた巻である。9月5日発売予定。3600円(税別)。
先日、実物が届いたんだけど、700ページ近くあるずっしり重い本でびっくり。よく、厚い本のことを冗談で「人を殺せる」と言うけど、試しに自分の頭を軽く叩いてみたら、かなり痛かった。ハードカバーでこの重量だと、ほんとに凶器になるな。
(ピンボケでごめんなさい)
【収録作品】
芥川龍之介 『桃太郎』
安部公房 『鉄砲屋』
筒井康隆 『通いの軍隊』
伊藤計劃 『The Indifference Engine』
モブ・ノリオ『既知との遭遇』
宮沢賢治 『烏の北斗七星』
小松左京 『春の軍隊』
秋山瑞人 『おれはミサイル』
三崎亜記 『鼓笛隊の襲来』
星野智幸 『煉獄ロック』
星 新一 『白い服の男』
山本 弘 『リトルガールふたたび』
田中慎弥 『犬と鴉』
稲垣足穂 『薄い街』
内田百? 『旅順入城式』
高橋新吉 『うちわ』
赤川次郎 『悪夢の果て』
小島信夫 『城壁』
うーむ、自分の作品が芥川龍之介や宮沢賢治や稲垣足穂と同じ本に載ってるって、なんかすごい。
でも、個人的にいちばん嬉しいのは、星新一氏の「白い服の男」の次に載ってるってこと! 高校時代に読んで感激したあの作品と! 僕の小説が!
考えてみれば、小学生時代に小松さんや筒井さんや星さんの作品を読んで「SF作家になりたい」と思った僕が、ようやく名前が並ぶところまで来られたんだから、まさに感無量。「その背中だけ追いかけて/ここまで来たんだ」と、なんか急に「空色デイズ」歌い出したくなったよ。
中にはさまっている月報には、今年の5月に行なわれた小松左京氏インタビューを収録……ええっ!? これ、もしかして小松さんの最後のインタビューなの?