社会問題

大惨事に便乗するクズども・その2

こうしたヒトの性向の証拠は紀元前にさかのぼることができる。多くの地域の神話に、ヒトが堕落したために神が大洪水を起こして世界を滅ぼしたという話が出てくる。しかし、洪水で死んだヒトの中には罪もない赤ん坊や子供も大勢含まれていたはずであることに…

大惨事に便乗するクズども・その1

のんびりと『まどか☆マギカ』や『ゴーカイジャー』の話でもしようと思っていたら、突然の大災害である。 テレビで見る現地の惨状には、胸が痛む。 亡くなられた方ももちろんだが、生き残った人たちもつらいことだろう。 愛する人を亡くした人も大勢いるに違…

【入試問題投稿事件】TBSから変なメールが来た

Yahoo!知恵袋に入試問題が投稿されたという例の事件に、変な形で巻きこまれてしまった。 昨日の午後、NHKの報道の人から質問の電話がかかってきた。 例のaicezukiの投稿した数学の問題に回答した人物の一人が、自分のプロフィルの最後に「山本弘のSF秘…

石原さん、『親は知らない』にはそんなこと書いてありません!

今、一部で大反響を呼んでいるこの記事なのだが、 石原都知事 小学生が売春で1000万円稼ぐ日本人を嘆く http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110216-00000006-pseven-pol > 読売新聞が出した『親は知らない』という本によれば、携帯を使って売春する…

「去年はいい年だったろう」

年の瀬も迫ってきたので、今年中に済ませておきたい話題を。 実は去年(平成21年)、日本はものすごいいい年だったことをご存知だろうか? 平成22年版 警察白書 http://www.npa.go.jp/hakusyo/h22/index.html 第1章第1節「犯罪情勢とその対策」より、まずは…

タイムリミットが迫る!

「俺を夢見ていた男は、現実には何もできない意気地なしだった」魅祐姫たちに逆に縛り上げられた城主は、泣きながら告白する。「女にもてなくて、出世にも縁がなくて、いつも心の中で社会を恨んでいた。だが、実際には誰一人傷つけることができなくて、妄想…

石原慎太郎『スパルタ教育』より

12月6日(月)、中野ZERO小ホールで開かれた「『非実在青少年規制』改メ『非実在犯罪規制』へ、都条例改正案の問題点は払拭されたのか?」というイベントに出席してきた。 たいして宣伝をしたわけでもないのに、開場前から中野ZEROの前は長蛇の列。…

【尖閣ビデオ流出】笑えるニュース集

この事件についてはもうほとんどの方がご存知だろうと思うので、細かい解説は省き、個人的に笑っちゃったニュースをいくつか集めてみた。(中には笑えないのもあるけど) 【尖閣ビデオ】2度目の視聴も6分50秒バージョン 進次?氏「笑えない笑い話」 http:…

何を許して、何を許してはいけないか

昨日の記事の中でちょっと説明不足の点があったのを補足。 こういう問題で難しいのは、言論の自由との兼ね合いである。 9年前に『トンデモ本の世界R』(太田出版)でも書いたが、僕は差別問題に関するマスコミの表現自主規制、いわゆる「差別語狩り」には…

「精神障害者は犯罪者予備軍」のウソ

今回はひどく不快な話題を書かせていただく。 10月中旬のこと、mixiの「統合失調症」コミュが猛烈な荒らしに遭った。精神障害者を罵倒する差別主義者たちが乗りこんできたのだ。 最初に現われたのは「チョン」というハンドルネームの人物で、統合失調症患者…

「可能性を生み出しただけでアウト」問題つづき

前回の記事に関するコメントや、ネット上での反響を(すべてではないが)ざっと見たのだが、やはり僕の言っていることを理解していない人が多いと感じた。 確認する意味で僕の前回の文章の一部を引用する。 >1.律子、亜美、あずさ、伊織の4人はNPC扱い…

「可能性を生み出しただけでアウト」に異議を唱える

今、『アイドルマスター』のファンの間で「9.18事件」が大きな衝撃を巻き起こしている。 この日の東京ゲームショーで、『アイドルマスター2』の新たな内容が明らかになったのだが、ここで二つの事実がファンを激怒させたのだ。 1.律子、亜美、あずさ、伊…

自民党のコスプレパーティ

あまり政治問題に首を突っこみたくないんだけど、やっぱり選挙前にこれだけは言っておこうと思った。 少し前にマイミクさんの日記経由で知ったのだが、参院選に自民から出馬する三橋貴明氏が、6月5日にこんなイベントをやったのだそうだ。場所は自民党本部…

こんにゃく入りゼリーは危険か?

ちょっと前、こんなニュースがあった。 日テレNEWS24 http://www.news24.jp/articles/2010/03/25/07155963.html こんにゃく入りゼリー 安全対策で初会合 こんにゃく入りゼリーをのどに詰まらせて死亡する事故がこの15年間で22件起きていることを受けて、…

ヘドが出るような思想であっても

31日のエントリを読み直していて、思い出したことを補足。 > あるいは、ネットでベストセラーになったコミック『サンバーン』の作者、三崎純へのインタビューという話もあった。参考のために読んでみた私は、すぐに編集者に電話をかけ、「この仕事は別の人に…

「目に見える形で反論を提示する」:Q&A

前回、前々回のエントリに多数のコメントをいただきました。多忙のため、すべてのコメントにレスを返せないのですが、とりあえず、みなさんの提起された疑問や質問にお答えしたいと思います。 >ただ、どうしても納得いかないのは規制推進派の方々は何故、多…

「目に見える形で反論を提示する」:補足

前回、書いた文章について、誤解を招きそうな点があるので、補足したい。 僕は「表現規制と犯罪の発生の間に因果関係がある」とか「規制すれば必ず犯罪が増える」とは主張しない。文中でも述べたが、相関関係があっても因果関係のない例はいくらでもあるから…

「非実在青少年」規制:目に見える形で反論を提示する

「確かに。マンガ家にとっては死活問題ですよね」私はうなずいた。「『ドラえもん』、どうすんですかね。しずかちゃんの入浴シーンのある話、みんな欠番にするんですか?」 「修正してパンツ穿かせるとか?」 「『エスパー魔美』も発禁ですよね」 「それは悲…

「非実在青少年」規制:反対集会に行ってきた

(頭がおかしいとは言った。でも、「悪い」なんて言ってない) (え……?) (他人と違うこと、変わったことを考えるのは、おかしいことだけど、悪いことじゃない。そうだろ? 頭がおかしくなった奴が悪いことをすれば、それは悪いことだ。でも、悪いことをし…

「オーケン伝説」はやっぱり都市伝説だった!

その大槻ケンヂ氏の最新のエッセイ集『人として軸がブレている』(ぴあ)を読んでいたら、「オーケン伝説」に関する記述があった。 Googleで「オーケン」を検索すると一発で出てくる。「大槻ケンヂが自分のエッセイで自作歌詞を載せたところ、JASRACか…

毬江がテレビに出なかったわけ

『活字倶楽部』2008年秋号の有川浩ロングインタビューの中で、アニメ版『図書館戦争』のこんな裏話が披露されていた。 有川 (中略)例えばアニメで、小牧と毬江のエピソードが地上波で放送されなかったのは、毬江が聴覚障害者だという設定だったからなんで…