ライトノベル

伊藤ヒロ×山本弘トークLive「僕らはエロい小説が書きたい!」

山本弘のSF秘密基地LIVE 東京出張編#6 伊藤ヒロ×山本弘トークLive「僕らはエロい小説が書きたい!」 『魔法少女禁止法』『女騎士さん、ジャスコ行こうよ』『無限廻廊』などの伊藤ヒロと、 『MM9』『僕の光輝く世界』『プロジェクトぴあの』などの山本弘。 …

『六花の勇者』で考えたこと

注・ネタバレはありません。 今年夏のアニメで、個人的にいちばん面白かったのが『六花の勇者』。 古来より、魔神が復活する時に現われるという伝説の6人の勇者。選ばれた者は身体のどこかに六花の紋様が浮かび上がる。 また魔神復活の時が迫り、新たに勇者…

ライトノベルをめぐる仮説いろいろ

最近、togetterで取り上げられた話題を中心に。 ●最近の男性向けラノベに女性主人公が少ない理由 http://togetter.com/li/728375 コメント欄ではこんな意見がある。 >男性と女性はなんだかんだいって思考回路が大きく異る。ので文章で全部想像しないといけな…

辻真先『未来S高校航時部レポート TERA小屋探偵団』(講談社)

ここ数ヶ月に読んだ本や同人誌、視聴したDVDの中から、特に面白いと思ったもの、印象に残ったものをいくつかまとめて紹介します。 >江戸の長屋で密室殺人事件が発生! 事件現場で住人たちが目撃したのは、天翔ける巨大な白猫だった……。不可解な事件は続き、…

『ラプラスの魔』(完全版)

山本弘著 安田均原案 〈ゴーストハンター〉『ラプラスの魔』【完全版】 富士見書房 1600円+税 9月20日発売 >伝説のRPGノベル復活。最強のパーティーが世界を救う! >片田舎の町の外れに立つ、幽霊屋敷で起きた惨劇の真相を追い、屋敷を訪れた女性記者モーガ…

多重カギカッコや擬音をめぐる話

あっ、僕も書こうと思ってたら、友野に先越されちゃった。 多重カギ括弧は20年以上前から存在していた〜友野詳氏の回想録〜 http://togetter.com/li/687745 きっかけはこういうのだった。 ラノベでカギ括弧を重ねて使うのはズルなのか技法なのか http://toge…

日下一郎『“世界最後の魔境"群馬県から来た少女』

>「群馬県から来た少女」コヨトルが、物語の主人公・羽柴(はしば)グンの通う東京の学園に転校してきた。 >その目的は、世間に「田舎だ」「秘境だ」と言われ続けている群馬県による世界支配だという。誰もが絶対無理だと思うのだが、コヨトルは故郷群馬のため…

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』最終巻

6月8日、トンデモ本大賞からの帰りに購入、その日のうちに読了。 いちおうネタバレは避ける方針だけど、勘のいい方なら容易に察してしまうかもしれないので、できれば未読の方はご遠慮いただきたい。 いやー、すごかった! やっちゃったよ!(性的な意味でな…

ライトノベルについていろいろと(後)

次は「ライトノベルの源流を探る」。 先に挙げたラノベの表面的なフォーマット──「表紙が女の子でカラー口絵があって本文イラストがある文庫本」の元祖が、創元推理文庫の『火星シリーズ』だというのは、みんな笑うけど、でもそうでしょ? 創元がこうしたス…

ライトノベルについていろいろと(前)

先日のLiveWireの企画「語りつくすぞ!ライトノベル」の報告をかねて。 何年か前に某出版社からライトノベルについて解説する原稿を書いてくれと頼まれたけど、お断りしたことがある。「僕はそんなに詳しくない。今、発行されているライトノベルの1/10も読…

山本弘のSF&トンデモNight #15「語り尽くすぞ、ライトノベル」

山本弘のSF&トンデモNight #15 「語り尽くすぞ、ライトノベル」 【出演】山本弘(SF作家/と学会会長) 【時間】開場19:00〜 開演19:30〜(約二時間) 【場所】トークシアターなんば紅鶴 大阪市中央区千日前2-3-9 『レジャービル味園』2F 南海なんば駅より南…

『僕の妹は漢字が読める』の感想がひどい件

かじいたかし『僕の妹は漢字が読める』(HJ文庫)というライトノベルが話題になっている。 日本人の国語力が衰退し、漢字を読める者がほとんどいなくなっている23世紀の日本。そこで生まれ育った少年が主人公のコメディだ。 まず最初に言っておくと、僕は…

ライトノベルを応援します

新春早々に買ったのが、有川浩『シアター!』(メディアワークス文庫)。これを読んで考えさせられた。 小劇団シアターフラッグの主宰をやっている春川巧(脚本の才能はあるけど実務的なスキルは壊滅状態)が300万円の借金を抱えてしまい、劇団は解散の危機…

冬コミの新刊

いつもは冬コミには参加しないんだけど、今年は夏コミに味をしめた娘が「行きたい!」とねだるもんで、サークル参加します。 31日(木)西1ホール よ−26a 心はいつも15才 お断りしておきます。今回も『チャリス』は出ません。娘も店番をするのですが、さす…

うえお久光『紫色のクオリア』

●うえお久光『紫色のクオリア』(電撃文庫) 京都SFフェスティバルで会った『本の雑誌』の編集さんが絶賛していたので、興味を抱いて読んでみた。 いや、これは確かにすごい作品だ。 語り手の女子中学生・波濤学(マナブ)は、同じクラスの毬井ゆかりと、…

平坂読『ラノベ部3』

●平坂読『ラノベ部3』(MF文庫) えー、3巻で完結!? いや、いつまでも終わらないシリーズもそれはそれで困るんだけど、もうちょっと続くもんだと思ってたから、ちょっと意外だった。お気に入りのシリーズだったのに。 もともと『生徒会の一存』にハマっ…

『マップス・シェアードワールド2―天翔ける船―』

うわ、気がついたら1月はぜんぜん、このブログ書いてなかった! 娘の入試やら仕事やらでごたごたしてて、つい忘れてました。ごめんなさい。 これが今年最初の記事になります。 『マップス・シェアードワールド2―天翔る船―』 GA文庫 680円+税 http://www…

9月5日(金)ロリコン雑誌とまたまた『詩羽』と

この日は朝から、コアマガジンというエロ専門出版社から取材を受ける。 いちおうどんな雑誌か見せてもらったけど、中学生や小学生の水着の写真がいっぱい載っていた。中には水着で股開いたポーズのも。すんません、正直、インタビュー承諾したのちょっぴり後…

桜庭一樹「受賞後第一作」?

『荒野』 >『私の男』で直木賞を受賞した桜庭さんの、受賞後第一作の登場です。 と宣伝されているのだが、これ、どう見てもファミ通文庫で出てた『荒野の恋』だよね? と思って調べてみたら、やっぱりそうだった。 著者インタビュー「恋愛という荒野にたたず…