『昔話法廷』「赤ずきん」裁判

また今回もややこしい裁判だった。 狼が赤ずきんを襲って食べたことは疑いがないのだが、論点はなぜ赤ずきんは狼を恐れなかったのということ。なんと赤ずきんは心神喪失の状態にあり、逆に狼を誘導していたというのだ。まず狼に自分を食べさせ、それから狼の…

『ゲート・デーモンの仮面』

ソード・ワールド小説、今日は『ゲート・デーモンの仮面』について語ってみようと思う。 この小説、女ターザンのシアちゃんが主人公である。もちろんそのイラストはかっちょいい! そもそもシアちゃんは僕が書いた女ターザンの中でもベスト3に入る美少女だ。…

『アイの物語』の秘密

これまでいろんな秘密を書いてきた。今日は『アイの物語』の秘密公開だ。とりあえず僕の小説にはオタク・ネタが多いということはみなさんご存知だろうかと思いますが……この小説にも特撮ネタが多いんである。 たとえばTAIロボ・バトルのアンドロイド・アイビ…

バレンタインデーにビデオ上映会

バレンタインデーに僕の友人の鋼鉄サンボくんて蒼龍くんを呼んで、ビデオ上映会を開いた。 『眼下の敵』。これは潜水艦と駆逐艦の戦いを描いた戦争映画の傑作。『ローレライ』を見終わった直後に、怒りを鎮める目的でこの映画を二回続けて見たというのは僕の…

『地球移動作戦』の秘密

『地球移動作戦』については他にもいろんな秘密がある。この小説が東宝映画『妖星ゴラス』のオマージュであることはみんな知っているだろうけども、他にも『ゴラス』ネタが山のように詰め込まれているのだ。 たとえば前半のシドニー空港から飛び立ったVTOL機…

『地球移動作戦』の名前の秘密

『地球移動作戦』は僕が書いたSFの中でもとりわけ奇妙な作品であろう。何せ登場人物名がみんな僕の過去の作品のもじりになっているのだから! なぜそんなことを思いついたのか。考えてみれば「時分割の地獄」という作品で登場人物した「真野ゆうな」というヒ…

僕が『エヴァンゲリオン』ついて書く

先日、テレビで『エヴァンゲリオン』の劇場版を放送していた。 僕が『エヴァ』の劇場版について喋るのはたぶん、最初のことではないかと思う。これまではずっと、このアニメを避けてきたのだ。 だって嫌いなんだよ、このアニメ。 もちろん好きな人が多いのは…

『ログ・ホライズン』の世界の人々

今週の『ログ・ホライズン』を見ていて、気になったことが一つある。このアニメの視聴者はすごく突拍子もない設定を見せられて、ちゃんとついてきてるのかということだ。 権力者の争いとか裏切りとかは別にどうでもいい。そんなのはいろんなアニメでしょっち…

山本弘はなぜ「邪悪な美少女キャラクター」に惹かれるのか?  

『ソード・ワールドRPGアドベンチャー』についてもう一言。 この作品について僕が思い出したこと。実は話が中盤に差し掛かってた頃に登場した女性キャラがいる。リカという九才の少女だ。一見するとおとなしい女の子なんだけど、実は恐ろしい一面がある。フ…

『ソード・ワールドRPGアドベンチャー』その二

この前から書いている『ソード・ワールドRPGアドベンチャー』の話題。この原稿は僕の書いた作品の中でもすごい手間のかかった作品だった。だって読者参加企画ということで、僕が書いた企画はまったくない! みんな読者の書いた企画なのだ。僕はそれを読んで…

『ソード・ワールドRPGアドベンチャー』そのⅠ

最近、自分の書いた作品をよく読み返している。今日は『ソード・ワールドRPGアドベンチャー』【富士見文庫】。二十年以上前の作品だ。 作品の解説をすると長くなる。そもそもRPGというものの解説から入らないといけない(笑)。まず『ソード・ワールド』とい…

『ソード・ワールドRPGアドベンチャー』

最近、自分の書いた作品をよく読み返している。今日は『ソード・ワールドRPGアドベンチャー』【富士見文庫】。二十年以上前の作品だ。 作品の解説をすると長くなる。そもそもRPGというものの解説から入らないといけない(笑)。まず『ソード・ワールド』とい…

『ログ・ホライズン』

今期で毎回観てるアニメが『ログ・ホライズン』。一番最初のアニメ化の時以来ずっと見てるから、まる六年(?)ごしのファンということになる。 最近ではこういう異世界ものがやたらと流行ったけど、その中では最も古くてその上、一番よく考えられている。いっ…

『UFОはもう来ない』

僕の最近の流行は過去の自分の書いた作品を読み返して見ることである。今回は『UFОはもう来ない』。九年前の作品だ。 自分で読み返して笑っちゃうのは、随所に隠しギャグが潜んでいることだろう。たとえば「目撃者の話によれば、牧場の大地が二つに割れ、そ…

刑事もののいい作品とダメな作品

テレビで刑事ものをよく見るのだが、中にはいいドラマとダメなドラマがあると分かった。 いい作品はやっぱり高視聴率の人気ドラマ。たとえば『相棒』とかはコンスタントにすごい話をやる。よくこんな話を考えるな、と感心するぐらい。これだから視聴率高いん…

『昔話法廷』今日は「浦島太郎」裁判

また衝撃的な場面を見てしまった。教育テレビの番組『昔話法廷』である。今日は浦島太郎の裁判。被告は竜宮城の乙姫様。玉手箱を開けて浦島太郎を殺そうとした容疑である。ちなみに浦島太郎は玉手箱の白煙を少し吸い込んだだけで、老人になっただけで死なな…

『相棒』ですげえトリック

僕の最近のお気に入りは再放送の『相棒』である。今日のスペシャル「穢れある悪戯 身代金五億円をバラまけ!」には驚嘆した。トリック自体がすごかったわけではない。ストーリーのもっていき方がすごかったのだ。 犯人はラストで杉下右京にトリックを見破ら…

我が家のメリークリスマス

今週はクリスマス。ちょっとこの際、我が山本家のクリスマスについて語って見ようと思う。 まずクリスマスケーキについて。そんじょそこらのケーキといっしょにしないでほしい。妻のお手製のケーキ、それもティラミスがたっぷり入ったケーキなのだ! 娘の美…

ガンダムを動かせ!

最近、僕がテレビで見た面白い番組はNHKの『ガンダムを動かせ!』だった。ガンダムと言ってもアニメじゃない。本物のガンダムと同じ全長のマシンで歩き回るんだから! 今回はそんな無茶苦茶なプロジェクトで、それでもガンダムが大好きな人たちが集結。自分…

持つべきものは友達だ(これで今年はおしまい)

先日、旧友の鋼鉄サンボくんや蒼龍くんを交えては久しぶりに我が家でビデオ上映回をやった。 もちろん最初は『ミステリー・ゾーン』だ! 今回は第三シーズンの「消えた少女」だ。リチャード・マシスンの脚本だから冴えてる。ろくに特撮使わなくてもいいドラ…

新連載『第三帝国の残影』

ええと、前にカクヨムで連載してた『地平線から来た少年』に代わって、また新連載をはじめます。やはり『ティム』シリーズで、今回のタイトルは『第三帝国の残影』です。前回は古代の邪神ニャーマトゥが復活するという話でしたが、今回はナチスの残党が登場…

『高校生クイズ2020』

昨夜はえらい番組を見てしまった。『高校生クイズ2020』というすごく面白い番組だ。 クイズといってもそんじょそこらのクイズじゃない。これまでにあったクイズ番組にまるで違うのだ。たとえば最初の問題はこんなふうな感じ。「ニューヨークの自由の女神像が…

『浦沢直樹の漫勉NEО』惣領冬美の回

この回にすごかった。僕も昔はマンガを描いてたんだけど、惣領さんの絵には本当にやられた。だって下絵でもみんなミリペンで描いちゃうんだよ! しかもそれが中世ヨーロッパのすごい絵なの! どうしてこんな絵が描けるのかなあ。僕も同人誌のイラストを描い…

『地平線から来た少年』完結!

さあこれでお終いだあ! これまでずっとカクヨムで連載していた【ティム】シリーズ第一作『地平線から来た少年』がついに完結しました。まだ部分的に直さなければならない点は多数あるのだが、これまでに書いてきた部分は大きな手直しは必要ないだろう。ああ…

「と学会」とは何だったのか?

これまで僕の家に頻繁に訪れているケアマネの先生に、「と学会とは何のことなんでしょうか」と尋ねられて困った。これまで僕の仕事についていろいろ聞かれたのに、そういう基本的なことを説明することを忘れていた。 いちおうは「トンデモ本を研究するための…

『昔話法廷』「舌切りすずめ」裁判

前にも紹介した『昔話法廷』、今日の裁判は「舌切りすずめ」裁判だった。最初に舌をちょんぎられたすずめが、それを恨みに思い、お婆さんに毒蛇の入った大きなつづらを持たせようとするのだ。 しかし、いきなりぶっ飛んだ。 「大きなつづらからは、すずめの…

僕はおしっこを漏らす

最近、僕は、ちょくちょく小便を漏らす。今は常に薄型のおむつを身につけ(正確には妻に身につけさせてもらい)、重大な悲劇はなくなったのだが、それでも苦労は絶えない。 よく気になるのが、夜明け前の小便だ。そんな時はトイレに行きたいのだが、どうしても…

『妖魔夜行』のいろいろ・その二

もう少し『妖魔夜行』の話。 これはちょくちょく話してるけど、『妖魔夜行』のキャラクター名は僕が好きだったテレビアニメ『アイドル天使ようこそようこ』をもじっている。かなたのフルネームの「井神かなた」は、タヌキだから「た」を抜いてアナグラムする…

『妖魔夜行 私は十代の蜘蛛女だった』

最近、昔の著作を読み返しているという話は前にもしたと思う。今回は『妖魔夜行 私は十代の蜘蛛女だった』を二十数年ぶりに読み返した。いやー、これは面白いわ(笑)。 もともと『妖魔夜行』ってホラーでシリアスな話が多かったんだけど 、この『私は十代の…

『フリーター、家を買う』最終回

前から注目していた『フリーター、家を買う』の再放送が今日で最終回だった。 いやー、いいドラマだった。主人公もお母さんもお父さんも長女も、会社の同僚もみんないい人! 悪い奴は悪質な霊感商法でお母さんの金を巻き上げていた奴ぐらいのもの。僕も死ん…